マナーハンドラーテスト

  • 愛犬に日常生活における最低限のマナーを身につけさせたい
  • たくさん声をかけて愛犬を褒められるテストを受けたい

マナーハンドラーテストとは

優良家庭犬普及協会が実施する家庭犬とその飼い主を対象としたテスト。
2011年よりスタートし、これまでの「グッドシチズンテスト」よりも合格基準が易しくなり、気軽に臨める内容となっています。

ポイント

  • 犬との日常生活に最低限必要なマナーが盛り込まれている。
  • 褒め言葉や声掛けは何度でも使える。
  • 号令回数の制限がない。
  • グッドシチズンテストの3大難関、「他人に触られる項目」「他犬とのすれ違い項目」「お食事・お留守番の項目」を大幅に見直しし、合格しやすくなっている。
  • グッドシチズンテスト合格のためのステップアップとしておすすめ。
  • フードやおもちゃの使用は禁止。
  • テスト項目の途中で不合格が出た場合、テストはその時点で終了となる。
  • 会場におけるマナー全般をチェックされているため、テスト項目以外で不合格になることもある。

受験資格

特になし。
ただし、申し込みの際に、受験に必要な健康診断書を提出する。
自分の愛犬でなくても受験ができる。

受験料

対象者 金額
優良家庭犬普及協会会員 3,000円
一般 3,500円

マナーハンドラーテストの内容

犬との生活で想定される9項目のテストです。
グッドシチズンテストと項目との比較でご説明します。

項目 マナーハンドラー
テスト
グッドシチズン
テスト
変更点
1.ビニール袋を提示 ビニール袋の提示 ビニール袋の提示 変更なし
2.挨拶+他人が触る 他人に撫でてもらう 他人との挨拶
他人に触られる
犬の触り方を変更
(他人は自然な姿勢で頭を撫でる)
犬の姿勢は問わないが、好意的に撫でられることが条件
3.刺激の中でのお散歩 3種の刺激の中でお散歩 お散歩
人ごみの中を歩く
各種刺激の中を歩く
速度変化はチェックしない
途中で犬は座らせなくて良い
(一度立ち止まるのみ)
4.伏せ+待って
10秒間
伏せ待って(10秒) 伏せ待って(10秒) 変更なし
5.お座り+待って
20秒間
オスワリ待って
(20秒)
オスワリ待って
(30秒)
ハンドラーはその位置で良い
(対面に移動しない)
活発に動かす 試験中の流れでチェックするため、項目に入れない
6.呼び戻し 呼び戻し 呼び戻し リードを預かる際に、 判定員は犬を触らないが、逆に触らないことが良くない場合
(興奮する・飛びつく等が予測される等)
そっと触ることもある。
7.他犬とのすれ違い 他犬とのすれ違い
(2m・
立ち止まらず挨拶)
他犬とのすれ違い
(50cm・
立ち止まって挨拶)
すれ違いの距離を2mとし、両者はお互いに立ち止まらず、挨拶をしてすれ違うのみ
8.飼い主による足拭きとブラッシング 飼い主による足拭きとブラッシング 飼い主による足拭き
獣医師診断&ブラッシング
ハンドラーが、足拭きとブラッシングを行う
9.足元でのリラックス5分間 足元で犬は伏せた状態でのリラックス
(5分間)
クレート内でのお留守番
お食事中の待機
(いずれも10分間)
椅子に座ったハンドラーの足元で5分間伏せてリラックスできることを合格とする。

犬のしつけ教室DOGLYは初回カウンセリング・ご見学が無料です!お気軽にお問い合わせ下さい。

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ボーダー

専門用語の解説

K9ゲーム
イヌが人と一緒に暮らすために必要な資質やマナーを飼い主もイヌも簡単に楽しく身につけられることを目的として考えられた9つのゲーム。イアン・ダンバー博士が考案し、年に一度本大会が行われるが、徒競走、椅子取りゲーム、ダンス、モッテコイ競走など、まさにイヌの運動会。


イアン・ダンバー博士 
イギリス出身の獣医師、動物行動学博士、ドッグトレーナーであり、犬を褒めてしつける「ルアー・ごほうびトレーニング」で世界的に知られている。


優良家庭犬普及協会
日本でも欧米並みに、犬が社会の一員として認められるために、良識ある飼い主とお行儀の良い家庭犬を普及させるための活動を行っている団体。飼い主と犬のマナーを見るための認定試験として、「グッドシチズンテスト」を実施している。


GCT 
グッドシチズンテスト。優良家庭犬普及協会が実施する認定試験。アメリカンケンネルクラブ(AKC)で行われている、Canine Good Citizen Test を 参考とし、テリー・ライアン氏(全米家庭犬しつけインストラクター協会 元会長)らにより、日本の生活習慣等に適合させたものに作り上げられている。JAHAのインストラクター養成講座のステップアップ条件のひとつに、GCT合格がある。


テリーライアン
「ほめてしつける」犬の飼い方を日本に広めた、家庭犬トレーニングの第一任者。約半世紀にわたり、犬のトレーナー及びインストラクターの仕事に関わり、経験を積み重ね、日本でも多くの著書を出している。JAHAのインストラクター養成コースの講師でもある。


JAHA
公益社団法人日本動物病院協会。人と動物との共生社会を実現するために、動物病院を核として地域への社会活動を推進している。アニマルセラピー、CAPP活動にも力を入れている一方、家庭犬のしつけ方講座も実施している。


JAHA家庭犬のしつけ方講座 
ベーシックコース:
犬と飼い主である人間がともに幸せに暮らすために、必ず知っておきたいことを習得できる。犬の行動学や学習理論に関する知識を活かしたしつけ方を学べる。一般の飼い主さんにもおすすめの全4回の講義。
インストラクター養成コース:
犬を直接訓練するのではなく、飼い主にしつけやトレーニングを教える「家庭犬インストラクター」を育成する。ベーシックコース修了が受講条件。これからインストラクターを目指す人、またはインストラクターとしてのスキルを磨きたい人が対象。講義パートと実技パートに分かれており、全て受講したあとの認定試験に合格すると、JAHAの家庭犬しつけインストラクターの資格を取得できる。


JAHAインストラクター養成コース 実技1 
JAHAインストラクター養成コースは講義パートが1~6まであり、実技パートは1~4まである。 実技1の参加条件には、講義4まで受講済みであることに加え、ハンドリング技術の条件の選択肢のひとつに「認定インストラクターの教室への参加経験があること」がある。


JKC
社団法人ジャパンケネルクラブ。農林水産省に認可の公益法人として1949年創立。純粋犬種の保護のため、血統書の発行や展覧会を行う一方、日頃の訓練の成果を披露する訓練競技会や訓練試験を実施。その他にも、アジリティやフライボールの競技会など愛犬とともに参加できる数多くのイベントを実施している。


家庭犬訓練試験
JKCが実施している訓練試験。試験のレベルはCDⅠ~Xまでの4段階。CDとはコンパニオン・ドッグの略で、家庭犬訓練試験のことを示す。屋外での試験となるため、外でも指示が聞けるように訓練することが必須。DOGLYで「上級クラス」や「オビディエンスクラス」まで終了したら、CDⅠ・Ⅱは目指したい。


CPDT-KA
国際資格。CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーナー。プロフェッショナルドッグトレーナーの世界基準で世界13カ国のドッグトレーナーがこの評価を得ている。資格取得のための認定試験は、犬のしつけ方においてどの程度の実践的な知識を持っているかを確認するもので250問の問題を4時間かけて回答する。


CDTA
特定非営利活動法人家庭犬しつけ協会。「正しいしつけの知識」を学び、豊かで幸せな人と犬との共生を実現するため、小・中学生向けの職業案内や一般市民向けの無料しつけ相談会などを行っている他、愛犬とのトレーニングの成果を試す「家庭犬トレーニング試験」を実施している。


家庭犬トレーニング試験
CDTAが実施しているハンドリング試験。レベル1~3まであり、屋内での試験であるため、屋外で行う他の試験に比べて挑戦しやすい。DOGLYのグループしつけ教室やスクールコースには、レッスンの内容にこの家庭犬トレーニング試験レベル1・2が含まれている。


OPDES
特定非営利活動法人犬の総合教育社会化推進機構。ミックス犬や血統書の有る無しに関わらず、日本の全ての犬が平等に教育を受けたり、ドッグスポーツを楽しむ権利があると主張し、全国で数多くのオビディエンステストやアジリティ競技会などを実施している。


アジリティ
一言でいえば、「犬の障害物競走」。ハンドラーと犬がチームになって、ジャッジによって作られたコースを決められた順序通りに障害物をクリアしながら走る。大会を行っている団体によってルールや障害が多少異なるが、犬の肩の高さによってジャンプの高さや制限時間が変わる。様々な難易度のコースがあるので、初心者から上級者まで幅広く楽しめる。

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