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グループしつけ教室
GCTグッドシチズンテスト
優良家庭犬普及協会が実施する家庭犬とその飼い主を対象とした認定試験。
飼い主と愛犬の双方が、社会で生活するために必要なマナーやしつけを身に着けているかをテストします。
15項目のテストすべて〇にならないと、合格ができません。合格率は10~30%です。
ポイント
- 犬との日常生活に必要なマナーが盛り込まれている。
- 他人に触られることを受け入れたり、他犬のそばでも指示を聞けるようにトレーニングが必要。
- 各項目で号令や褒め言葉の回数の制限がある。
- フードやおもちゃの使用は禁止。
- テスト項目の途中で不合格が出た場合、テストはその時点で終了となる。
- 会場におけるマナー全般をチェックされているため、テスト項目以外で不合格になることもある。
- JAHAの「家庭犬しつけインストラクター養成講座」のステップアップ途中で、「グッドシチズンテストの合格」が必須条件となっている。
受験資格
受験者の年齢は15歳以上。ただし、18歳未満は保護者の同伴が必要。
また、18歳未満の場合、合格後の認定証の取得が出来ない。
受験料
※料金は全て税抜表示となっております。
対象者 | 金額 |
---|---|
優良家庭犬普及協会会員 | 3,000円 |
一般 | 6,000円 |
グッドシチズンテストの内容
犬との生活で想定される15項目のテストです。
- 1.ビニール袋を提示
- ビニール袋を判定員に見せるだけ。その時に身に着けていなければ不合格。
- 2.飼い主が他人に挨拶をする間、座って待つ
- 他人が飼い主から1メートル程度の正面に立ち、おじぎをして一言二言挨拶をする間、お座りしている。
- 3.座って他人に触れられる
- 他人が正面から犬に近付き、犬の頭から肩あたりにかけてを軽く触る間、お座りしている。
- 4.リード付きで歩く
- 線で描かれた15~25mのコースをリード付きで歩く。途中お座りや速度変化などがあるが、リードを引かずに飼主のそばを歩かなければならない。
- 5.リード付きで人込みを歩く
- 3人の「人込み」が犬の前後を歩き回る、4.5メートルの直線コースを、止まらずに歩く。
- 6.各種「刺激」の中を歩く
- 5のコースの復路を歩く。3人の人がそれぞれ、臭覚・視覚・聴覚を用意している中を、止まらずに歩く。
- 7.飼い主の横でふせ、待て10秒
- 飼い主の隣りで犬を伏せさせ、そのまま10秒間キープする。
- 8.飼い主から1.8m離れて30秒「おすわり・待て」
- 飼い主の隣りでお座りをした状態から、犬の正面に1.8m離れて30秒間お座りをキープする。
- 9.活発に動かしてから落ち着かせる
- 約5秒間、褒めたり遊んだりして犬を興奮させた後、指示により静かに落ち着かせる。
- 10.呼び戻し(6mのリード付き)
- 他人に犬を預けて6m離れ、犬を呼び戻す。飼い主の元まで来たら、リードを付替えてお座りさせる
- 11.他の犬とのすれ違い
- 犬を外側にして付いて歩き、人間同士が50cmの間隔ですれ違う。その際一旦停まって犬をお座りさせ人同士が互いにおじぎをする。所定の距離を歩いたら来た方に向きを変え、犬をお座りさせる。
- 12.犬の四肢をタオルで拭く
- 犬の四肢をタオルで拭いている間、大人しく受け入れるかどうかをテストする。
- 13.食事中テーブルの下で待つ
- 飼い主がテーブルについている10分間、犬を足元で伏せさせておく。その間、飼い主が軽食をとったり、他人が飲み物を運んだりといった刺激が入る。同じテーブルに他の飼い主のペアが着席し、1つのテーブルに2組以上の飼い主・犬がいる場合もある。
- 14.留守番・クレートに入り、10分間飼い主を待つ
- 犬をクレートに入れて、飼い主は部屋を出る。10分間クレート内で犬が落ち着いてお留守番が出来るかをテストする。
- 15.獣医師による検診とグルーミングチェック
- 診察台の上に犬の乗せて、獣医師の検診を受ける。体のあらゆる部分の触診とコームでのグルーミングを犬が受け入れるかどうかをテストする。
犬のしつけ教室DOGLYは初回カウンセリング・ご見学が無料です!お気軽にお問い合わせ下さい。
専門用語の解説
K9ゲーム
イヌが人と一緒に暮らすために必要な資質やマナーを飼い主もイヌも簡単に楽しく身につけられることを目的として考えられた9つのゲーム。イアン・ダンバー博士が考案し、年に一度本大会が行われるが、徒競走、椅子取りゲーム、ダンス、モッテコイ競走など、まさにイヌの運動会。
イアン・ダンバー博士
イギリス出身の獣医師、動物行動学博士、ドッグトレーナーであり、犬を褒めてしつける「ルアー・ごほうびトレーニング」で世界的に知られている。
優良家庭犬普及協会
日本でも欧米並みに、犬が社会の一員として認められるために、良識ある飼い主とお行儀の良い家庭犬を普及させるための活動を行っている団体。飼い主と犬のマナーを見るための認定試験として、「グッドシチズンテスト」を実施している。
GCT
グッドシチズンテスト。優良家庭犬普及協会が実施する認定試験。アメリカンケンネルクラブ(AKC)で行われている、Canine Good Citizen Test を 参考とし、テリー・ライアン氏(全米家庭犬しつけインストラクター協会 元会長)らにより、日本の生活習慣等に適合させたものに作り上げられている。JAHAのインストラクター養成講座のステップアップ条件のひとつに、GCT合格がある。
テリーライアン
「ほめてしつける」犬の飼い方を日本に広めた、家庭犬トレーニングの第一任者。約半世紀にわたり、犬のトレーナー及びインストラクターの仕事に関わり、経験を積み重ね、日本でも多くの著書を出している。JAHAのインストラクター養成コースの講師でもある。
JAHA
公益社団法人日本動物病院協会。人と動物との共生社会を実現するために、動物病院を核として地域への社会活動を推進している。アニマルセラピー、CAPP活動にも力を入れている一方、家庭犬のしつけ方講座も実施している。
JAHA家庭犬のしつけ方講座
ベーシックコース:
犬と飼い主である人間がともに幸せに暮らすために、必ず知っておきたいことを習得できる。犬の行動学や学習理論に関する知識を活かしたしつけ方を学べる。一般の飼い主さんにもおすすめの全4回の講義。
インストラクター養成コース:
犬を直接訓練するのではなく、飼い主にしつけやトレーニングを教える「家庭犬インストラクター」を育成する。ベーシックコース修了が受講条件。これからインストラクターを目指す人、またはインストラクターとしてのスキルを磨きたい人が対象。講義パートと実技パートに分かれており、全て受講したあとの認定試験に合格すると、JAHAの家庭犬しつけインストラクターの資格を取得できる。
JAHAインストラクター養成コース 実技1
JAHAインストラクター養成コースは講義パートが1~6まであり、実技パートは1~4まである。
実技1の参加条件には、講義4まで受講済みであることに加え、ハンドリング技術の条件の選択肢のひとつに「認定インストラクターの教室への参加経験があること」がある。
JKC
社団法人ジャパンケネルクラブ。農林水産省に認可の公益法人として1949年創立。純粋犬種の保護のため、血統書の発行や展覧会を行う一方、日頃の訓練の成果を披露する訓練競技会や訓練試験を実施。その他にも、アジリティやフライボールの競技会など愛犬とともに参加できる数多くのイベントを実施している。
家庭犬訓練試験
JKCが実施している訓練試験。試験のレベルはCDⅠ~Xまでの4段階。CDとはコンパニオン・ドッグの略で、家庭犬訓練試験のことを示す。屋外での試験となるため、外でも指示が聞けるように訓練することが必須。DOGLYで「上級クラス」や「オビディエンスクラス」まで終了したら、CDⅠ・Ⅱは目指したい。
CPDT-KA
国際資格。CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーナー。プロフェッショナルドッグトレーナーの世界基準で世界13カ国のドッグトレーナーがこの評価を得ている。資格取得のための認定試験は、犬のしつけ方においてどの程度の実践的な知識を持っているかを確認するもので250問の問題を4時間かけて回答する。
CDTA
特定非営利活動法人家庭犬しつけ協会。「正しいしつけの知識」を学び、豊かで幸せな人と犬との共生を実現するため、小・中学生向けの職業案内や一般市民向けの無料しつけ相談会などを行っている他、愛犬とのトレーニングの成果を試す「家庭犬トレーニング試験」を実施している。
家庭犬トレーニング試験
CDTAが実施しているハンドリング試験。レベル1~3まであり、屋内での試験であるため、屋外で行う他の試験に比べて挑戦しやすい。DOGLYのグループしつけ教室やスクールコースには、レッスンの内容にこの家庭犬トレーニング試験レベル1・2が含まれている。
OPDES
特定非営利活動法人犬の総合教育社会化推進機構。ミックス犬や血統書の有る無しに関わらず、日本の全ての犬が平等に教育を受けたり、ドッグスポーツを楽しむ権利があると主張し、全国で数多くのオビディエンステストやアジリティ競技会などを実施している。
アジリティ
一言でいえば、「犬の障害物競走」。ハンドラーと犬がチームになって、ジャッジによって作られたコースを決められた順序通りに障害物をクリアしながら走る。大会を行っている団体によってルールや障害が多少異なるが、犬の肩の高さによってジャンプの高さや制限時間が変わる。様々な難易度のコースがあるので、初心者から上級者まで幅広く楽しめる。