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家庭犬マナーチャレンジ
家庭犬マナーチャレンジとは
JAHAが主催する、犬のしつけやマナーに関するテスト。実技テストと筆記テストで、飼い主と愛犬がともに幸せに暮らしていくために必要なしつけやマナーを身につけているかを確認します。
ポイント
- 室内受験なので、屋外の環境が苦手なワンちゃんでも挑戦しやすい。
- 室内なので、当日の天候などに左右されることがない。
- フードやおもちゃを使用するのは禁止だが、鼻先の誘導が可能。
- 1頭ずつの受験になるので、他の犬が苦手なワンちゃんにもおすすめ。
受験資格
JAHA認定インストラクターのしつけ方教室に参加している飼い主と犬のペア
家庭犬マナーチャレンジの内容
4つのテーマに沿った実技テストと、犬に関する法律、しつけやマナー、健康や安全などの筆記テスト。
以下に実技テストの詳細を案内します。
-
<家庭犬マナー>
- a. ブラッシング
- 【目的】日常のお手入れができるかを確認するために行う。
【方法】暴れず、逃げようとせず、噛みつこうせず、じゃれつかずに、おとなしくブラッシングをさせるかどうかを見る。
(コングやおやつに集中させてもかまわない。抱いてもかまわない。) - b. 足ふき
- 【目的】日常のお手入れができるかを確認するために行う。
【方法】暴れず、逃げようとせず、噛みつこうせず、じゃれつかずに、おとなしく足ふきをさせるかどうかを見る。
(コングやおやつに集中させてもかまわない。抱いてもかまわない。) - c. おいで
- 【目的】日常生活において危険回避、好ましくない行動の回避のために欠かせない行動ができるかどうか、飼い主との信頼関係が出来ているかどうかを確認するために行う。
【方法】3m以上離れた場所から呼びよせ、逃げようとせず、噛みつこうせず、じゃれつかずに、おとなしくリードを付け替えさせるかを見る。
(オイデで来たあとにリードを踏んでもかまわない。呼びよせ時のリードは、ロングリード、フレキシリードどちらでも可。) - d.足下でのフセ・マテ1分(飼い主は本を読む)
- 【目的】日常生活において落ち着いていて欲しいときに、リラックスできるかを確認するために行う。
【方法】イスに腰掛けた飼い主の足下でフセで待てるかを見る。(フードを時々あげてかまわない。)
<お散歩マナー>
- a. 他の犬とのすれ違い(1メーターの間隔でのすれ違い)
- 【目的】日常のお散歩を快適に安全にストレスなくできるかどうかを確認するために行う。
【方法】他犬とのすれ違いが問題なくできるかを見る。(止まらずにすれ違うのも、止まって相手をやり過ごすのも可。) - b. 扉の出入り
- 【目的】日常の様々な状況でオスワリ・マテができるか、また飛び出すことがないよう安全に配慮ができているかを確認するために行う。
【方法】扉の前で犬にスワレ・マテをかけ、扉を開け飼い主の指示で、扉の外へ出る。教室の扉でもかまわないし、サークルの1面とイスなどを組み合わせて扉の開け閉めのシミュレーションができるかたちでも可。 - c. 他の人とのあいさつ
- 【目的】日常の様々な状況で他者に対して、吠えない、飛びつかないような配慮ができるかを確認するために行う。
【方法】他人が1メートルまで近づいて飼い主と挨拶する - d. リードをたるませてのお散歩
- 【目的】日常のお散歩を安全かつ落ち着いて楽しめるかどうかを確認するために行う。
【方法】コーン(イスでも可)を1.8メーター離して2個おき、8の字で歩く。途中オスワリあり
<旅行・おでかけマナー>
- a. キャスター付き旅行鞄などが背後を通っても飼い主に集中する
- 【目的】ストレスなく旅行・おでかけなどを楽しめるかを確認するために行う。
【方法】キャスター付き旅行鞄やキャリー、台車が、犬の背後(1m以内)を普通に歩く速度で通過した直後、1秒以内にアイコンタクトがとれるかどうかを見る。
(フセ・マテ、スワレ・マテをかける、アイコンタクトを持続させるなどでも可。) - b. クレートでの待機
- 【目的】旅行・おでかけ先でストレスなく待機できるかどうかを確認するために行う。
【方法】ハウスという指示でハウスに入り、掛け布をかけた状態で飼い主がその部屋からでてもおとなしく待機できる(1分間)か見る。
(ハウスに入れる際、フードを投げ込むのも、入った後コングやガムを与えるのも可 - c.オスワリまたはフセ・マテでものを拾う
- 【目的】旅行・おでかけ先で、快適に安全に、バッグの中を探したり、靴ヒモを結び直したり、ものが拾えたりするかを確認するために行う。
【方法】犬にスワレ・マテ、またはフセ・マテをさせ、床にあるボールペン大の任意の物を拾えるかを見る。(スワレ、フセの姿勢になった後、リードを踏むのは可。) - d.不慣れな足場を通過する
- 【目的】旅行・おでかけ先で、いつもと違う足場を、快適に安全にストレスなく通過できるかを確認するために行う。
【方法】床に置いたサークル1面の上を通過できるかを見る。(四肢が乗ることが必要/フードで誘導するのも可。)
<動物病院マナー>
- a. 他の人に犬を預ける
- 【目的】動物病院で病院スタッフに犬を預けられるかを確認するために行う。(災害時に他人に犬を託せるかどうかも確認するため。)
【方法】リードをジャッジに持ってもらい、飼い主はその部屋から出て行き、姿を隠しすぐに戻る。
(フセ・マテ、スワレ・マテの指示をかけても良い。) - b. 診察台に乗せ・診察を受ける
- 【目的】動物病院においておとなしく診察、治療ができるかを確認するために行う。
【方法】診察台あるいはトリミングテーブルに飼い主が乗せ、白衣またはケーシーを着た人に全身を触らせるかを見る。 - c. 歯のお手入れ
- 【目的】歯周病予防を実践できるか確認するため行う。
【方法】暴れず、逃げようとせず、噛みつこうとせず、じゃれつかずに、おとなしく歯のお手入れをさせるかどうかを見る。 - d. 健康チェックのため体を触る
- 【目的】日常の健康チェックができるかどうか確認するために行う。
【方法】飼い主が目を覗く、耳の中を覗く、口の中を見る、つま先、お尻のチェックができるか、を見る
犬のしつけ教室DOGLYは初回カウンセリング・ご見学が無料です!お気軽にお問い合わせ下さい。
専門用語の解説
K9ゲーム
イヌが人と一緒に暮らすために必要な資質やマナーを飼い主もイヌも簡単に楽しく身につけられることを目的として考えられた9つのゲーム。イアン・ダンバー博士が考案し、年に一度本大会が行われるが、徒競走、椅子取りゲーム、ダンス、モッテコイ競走など、まさにイヌの運動会。
イアン・ダンバー博士
イギリス出身の獣医師、動物行動学博士、ドッグトレーナーであり、犬を褒めてしつける「ルアー・ごほうびトレーニング」で世界的に知られている。
優良家庭犬普及協会
日本でも欧米並みに、犬が社会の一員として認められるために、良識ある飼い主とお行儀の良い家庭犬を普及させるための活動を行っている団体。飼い主と犬のマナーを見るための認定試験として、「グッドシチズンテスト」を実施している。
GCT
グッドシチズンテスト。優良家庭犬普及協会が実施する認定試験。アメリカンケンネルクラブ(AKC)で行われている、Canine Good Citizen Test を 参考とし、テリー・ライアン氏(全米家庭犬しつけインストラクター協会 元会長)らにより、日本の生活習慣等に適合させたものに作り上げられている。JAHAのインストラクター養成講座のステップアップ条件のひとつに、GCT合格がある。
テリーライアン
「ほめてしつける」犬の飼い方を日本に広めた、家庭犬トレーニングの第一任者。約半世紀にわたり、犬のトレーナー及びインストラクターの仕事に関わり、経験を積み重ね、日本でも多くの著書を出している。JAHAのインストラクター養成コースの講師でもある。
JAHA
公益社団法人日本動物病院協会。人と動物との共生社会を実現するために、動物病院を核として地域への社会活動を推進している。アニマルセラピー、CAPP活動にも力を入れている一方、家庭犬のしつけ方講座も実施している。
JAHA家庭犬のしつけ方講座
ベーシックコース:
犬と飼い主である人間がともに幸せに暮らすために、必ず知っておきたいことを習得できる。犬の行動学や学習理論に関する知識を活かしたしつけ方を学べる。一般の飼い主さんにもおすすめの全4回の講義。
インストラクター養成コース:
犬を直接訓練するのではなく、飼い主にしつけやトレーニングを教える「家庭犬インストラクター」を育成する。ベーシックコース修了が受講条件。これからインストラクターを目指す人、またはインストラクターとしてのスキルを磨きたい人が対象。講義パートと実技パートに分かれており、全て受講したあとの認定試験に合格すると、JAHAの家庭犬しつけインストラクターの資格を取得できる。
JAHAインストラクター養成コース 実技1
JAHAインストラクター養成コースは講義パートが1~6まであり、実技パートは1~4まである。
実技1の参加条件には、講義4まで受講済みであることに加え、ハンドリング技術の条件の選択肢のひとつに「認定インストラクターの教室への参加経験があること」がある。
JKC
社団法人ジャパンケネルクラブ。農林水産省に認可の公益法人として1949年創立。純粋犬種の保護のため、血統書の発行や展覧会を行う一方、日頃の訓練の成果を披露する訓練競技会や訓練試験を実施。その他にも、アジリティやフライボールの競技会など愛犬とともに参加できる数多くのイベントを実施している。
家庭犬訓練試験
JKCが実施している訓練試験。試験のレベルはCDⅠ~Xまでの4段階。CDとはコンパニオン・ドッグの略で、家庭犬訓練試験のことを示す。屋外での試験となるため、外でも指示が聞けるように訓練することが必須。DOGLYで「上級クラス」や「オビディエンスクラス」まで終了したら、CDⅠ・Ⅱは目指したい。
CPDT-KA
国際資格。CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーナー。プロフェッショナルドッグトレーナーの世界基準で世界13カ国のドッグトレーナーがこの評価を得ている。資格取得のための認定試験は、犬のしつけ方においてどの程度の実践的な知識を持っているかを確認するもので250問の問題を4時間かけて回答する。
CDTA
特定非営利活動法人家庭犬しつけ協会。「正しいしつけの知識」を学び、豊かで幸せな人と犬との共生を実現するため、小・中学生向けの職業案内や一般市民向けの無料しつけ相談会などを行っている他、愛犬とのトレーニングの成果を試す「家庭犬トレーニング試験」を実施している。
家庭犬トレーニング試験
CDTAが実施しているハンドリング試験。レベル1~3まであり、屋内での試験であるため、屋外で行う他の試験に比べて挑戦しやすい。DOGLYのグループしつけ教室やスクールコースには、レッスンの内容にこの家庭犬トレーニング試験レベル1・2が含まれている。
OPDES
特定非営利活動法人犬の総合教育社会化推進機構。ミックス犬や血統書の有る無しに関わらず、日本の全ての犬が平等に教育を受けたり、ドッグスポーツを楽しむ権利があると主張し、全国で数多くのオビディエンステストやアジリティ競技会などを実施している。
アジリティ
一言でいえば、「犬の障害物競走」。ハンドラーと犬がチームになって、ジャッジによって作られたコースを決められた順序通りに障害物をクリアしながら走る。大会を行っている団体によってルールや障害が多少異なるが、犬の肩の高さによってジャンプの高さや制限時間が変わる。様々な難易度のコースがあるので、初心者から上級者まで幅広く楽しめる。